【HS-200E】蓄電池の基本！電池の種類は？容量の目安となるAh・Whの違い

化学電池

物質の化学反応によって電気を起こし、その電気エネルギーを取り出す電池です。化学電池は使いきりタイプの一次電池（乾電池など）、繰り返し充電して使える二次電池（蓄電池・充電式電池など）、次世代の電池として注目される燃料電池に分けられます。普段よく目にする乾電池や充電式電池も、化学電池の一種です。

物理電池

化学反応を行わず、光や熱などの自然界に存在するエネルギーを電気エネルギーに変換させる電池です。太陽電池、原子力電池、熱電池などがこれにあたります。太陽電池は、ほぼ無限に存在する太陽エネルギーを利用しており、温室効果ガスを排出しないなど様々なメリットがあります。

Ah（アンペアアワー）

A（アンペア）は電流、h（アワー）は時間を表します。つまりAhは電流と時間の積算値です。乾電池やモバイルバッテリー、鉛蓄電池などの容量を表す際に使われています。

電池の使用時間は、Ahを「取り出したい電流の大きさ（A）」で割ると求められます。Ahを求める式は以下のとおりです。

Ah＝A（電流）×h（時間）

例えば「12V・100Ahの容量の鉛蓄電池」は、10Aの電流を10時間流す能力があると考えられます。

Wh（ワットアワー）

W（ワット）は電力、h（アワー）は時間を表します。Whは消費電力と時間の積算値で、定置用リチウムイオン二次電池の容量を表す際に用いられます。

Whを「使用する消費電力（W）」で割ることで、その電池の使用時間が求められます。Whを求める式は以下のとおりです。

Wh＝W（電力)×h（時間）

例えば「12V・100Ahの容量の鉛蓄電池」の場合、この鉛蓄電池の容量は1200Whと考えられます。40Wの電力なら30時間、60Wの電力なら20時間使用できるバッテリー容量ということになります。

ただしAh・Whといった表記はあくまで目安であり、蓄電容量の分だけ放電できるというわけではありません。蓄電池に限らず、どのような電池も放電を行うにつれて劣化し電圧が低下するため、電池内部に電力があってもそれを押し出す力が失われていきます。

蓄電池を導入する際は、利用する機器の消費電力を求めた上で、それに応じて十分な容量の蓄電池を選ぶことが重要です。

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