産業用蓄電池 保守・点検の注意事項
産業用蓄電池保守・点検の注意事項
6.蓄電池の保守・取扱いについては次のことを守ってください。
・浮動充電電圧は常に規定の値に維持してください。 ・蓄電池温度は、40℃を超えないようにしてください。 (高温にさらされると、寿命が著しく短くなります。) ・蓄電池を放電したまま放置しないでください。 ・蓄電池には火気を近づけないようにしてください。 ・蓄電池は、常に清潔で乾燥した状態に保ってください。 |
2.定期点検の勧め
・蓄電池は消防法などで規定されている期間毎に定期的に点検を行ってください。 点検を行って取扱説明書に記載されている基準を外れている場合は、 取扱説明書に基づき処置してください。 基準を外れたまま使用すると蓄電池の破損、焼損の原因になる恐れがあります。 |
3.操作・運転についてのお願い
・蓄電池の点検は、蓄電池設備整備資格者などの専門家が行ってください。 未熟練者だけでの保守点検は、作業ミスの原因になる恐れがあります。 ・充電の設定電圧は、指定の範囲内にあるようにしてください。 指定の範囲を外れると蓄電池の破損・容量低下および寿命の劣化および破裂の原因になる恐れがあります。 |
4.製品の点検範囲の制限・禁止
・蓋上面の排気蓋は開けないでください。 これを開けますと、蓄電池の性能低下、寿命短縮の原因になる恐れがあります。 |
5.点検・清掃における要請事項
・乾布やはたきがけによる清掃をしないでください。 乾布、はたきがけによる清掃は、静電気による引火爆発の原因となります。 清掃は水を含んだ布なので行ってください。 |
・清掃・点検を行なうときは、ゴム手袋、ゴム底靴などの保護具を使用してください。 体が導電部に直接触れると感電する原因となります。 |
・蓄電池の端子をきれいにしてご使用ください。 蓄電池の端子が汚れていると本体と接続部品との接触が悪くなり電源が切れたり、 充電ができなくなる原因になる恐れがあります。 ・蓄電池の清掃や点検は、蓄電池から離れたところで金属部分に触れるなどして体に帯電している 静電気を取り除いてから始めてください。 帯電したまま蓄電池に触れるとスパークが発生して引火爆発の原因になる恐れがあります。 ・有機溶剤(アセトン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、 エチルアルコール、メチルアルコール、ベンジン、シンナーなど)、酢酸、 燃料(ガソリンなど)、油類、防さび剤、洗剤、塗料(ラッカー、ペンキなど)、 清掃用具(ウエットティッシュ、化学雑巾、化学モップ、床用ワックス、床用クリーナーなど) および薬品類を電槽、ふたに触れさせないでください。 電槽やふたに割れがおこり、漏液の原因になる恐れがあります。 ただし、これらがすべてではありませんので、類似品も電槽、ふたに触れさせないでください。 |