使用開始前の注意事項
産業用蓄電池 使用開始前の注意事項
使用開始前
・開荷する場合は、蓄電池に衝撃を与えないように丁寧に行なってください。 蓄電池の破損の原因になる恐れがあります。 ・開荷した時、蓄電池に電槽割れ、漏液など異常と思われた時は使用しないで購入店に連絡してください。 そのまま使用されますと漏電、火災、蓄電池破損の原因になる恐れがあります。 ・端子部を持って蓄電池を持ち運びしないでください。蓄電池の破損の原因になる恐れがあります。 けがや腰痛の原因になる恐れがあります。 ・蓄電池を持ち運ぶとき、蓄電池をぶつけたり落下させたりして強い衝撃を加えないでください。 蓄電池破損の原因になる恐れがあります。 |
2.設置上の注意事項
蓄電池を設置するにあたり、次のことを必ず守ってください。
・密閉空間や水素濃度が0.8%以上となるような換気の悪い場所や火気の近くに設置しないでください。 これらの場所に設置すると蓄電池からの発生する水素ガスにより爆発や火災の原因となります。 |
・蓄電池を浸水の恐れのある所には設置しないでください。漏電を引き起こし、感電や火災の原因となります。 ・蓄電池は端子を上面にした水平より90°を超えて倒して使用しないでください。電解液の漏液の原因となります。(密閉型) ・配列の極性(+-)を間違えないように設置してください。極性を逆に接続すると火災や充電器の破損の原因となります。 ・蓄電池はトランスなどの発熱部付近で使用しないでください。 発熱部付近で使用すると蓄電池の温度が上がり蓄電池の漏液、火災、爆発などの原因となります。 |
・蓄電池の設置・据付工事は、事故防止のために蓄電池設備資格者などの熟練者(専門家)が行ってください。 未熟練者だけでの設置・据付工事は作業ミスの原因になる恐れがあります。 ・ビニールシートなど静電気発生の恐れのあるものを蓄電池にかぶせないでください。 静電気の発生は引火爆発の原因になる恐れがあります。 ・蓄電池を水や海水などで濡らしたり浸けたりしないでください。 濡らしたり浸けたりすると蓄電池を腐食させる原因になる恐れがあります。 ・蓄電池は粉塵の多い場所で使用しないでください。 粉塵の多い場所では、蓄電池のショートの原因になる恐れがあります。 ・蓄電池設備を設置する際、蓄電池の定格容量(10時間率表示)と電槽数(2Vの単位電池の数)の積の合計が4,800Ah・セル以上の場合は、 火災予防条例(例)第13条に準拠して発行された各自治体の火災予防条例に基づいて(装置の)設置を行ってください。 |
(1)蓄電池は引火性の水素ガスを発生しますので、火花を発生するもの(スイッチ・ヒューズなど)の近くに設置しないでください。
(2)蓄電池を機器に内蔵する場合は、温度上昇を防ぐためにできるだけ機器の最下段に設置してください。
(3)蓄電池を複数列に並べて使用の場合、放熱を良くするためにできるだけ蓄電池間に隙間を設けてください。
(4)蓄電池を収納箱内で使用する時は、収納箱の天井(上部)と床(下部)に換気穴を設けて換気を十分に行ってください。
(5)蓄電池を激しい振動がある場所に設置される場合は、蓄電池に振動が伝わらないよう防振対策を講じてください。
(6)蓄電池は移動、落下等しないようしっかりと機器に固定してください。
(7)蓄電池を組電池で機器に使用する場合、
固定枠および蓄電池トレイと蓄電池端子間の沿面距離は長く取り、アーク放電が起り難くなるよう配慮してください。
(8)電槽割れ等による漏液が起ってもリーク回路が形成されないよう、回路上の配慮を行い、
蓄電池収納箱や固定枠と蓄電池が直接触れぬよう、両者間に耐熱・耐酸性、
かつ固定時の応力によって破損しない絶縁シート、絶縁トレイを配置するか、もしくは蓄電池を絶縁袋に挿入することを推奨します。
(9)そして、万一に備え、漏電警報装置を取り付けられることを推奨します。