産業用蓄電池 設置・接続の注意事項
産業用蓄電池 設置・接続の注意事項
3.産業用蓄電池の設置および接続
・トルクレンチ、ペンチおよびスパナなどの金属工具類は、ビニールテープなどで絶縁処理をしたものを使用してください。 絶縁しないとショートの原因となり、やけど、蓄電池の破損、引火爆発の原因となります。 ・蓄電池の+端子と-端子を針金などの金属類で接続しないでください。 また、トルクレンチ、ペンチまたはスパナなどの金属工具類を電位の異なる箇所に接続させないでください。 ショートや火花発生のため、やけど、蓄電池の破損、引火爆発の原因となります。 |
・蓄電池の上にスパナなどの金属類を置かないでください。 ショートによって発生する熱や火花がやけど、蓄電池の破損、引火爆発の原因となります。 ・ゴム手袋着用などの安全対策なしで作業しないでください。 安全対策なしで作業すると感電の原因となります。 ・蓄電池の端子部、接続導体およびボルト・ナットに絶縁カバーを取り付けてください。 接続導体に絶縁カバーを取り付けないと、ショートによって熱や火花が発生してやけど、蓄電池の破損、爆発の原因となります。 |
・有機機溶剤(アセトン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、エチルアルコール、メチルアルコール、 ベンジン、シンナーなど)、酢酸燃料(ガソリンなど)、油膜、防さび剤、洗剤、塗料(ラッカー、ペンキなど)、 清掃用具(ウエットティッシュ、化学雑巾、化学モップ、床用ワックス、床用クリーナーなど)および薬品類を電槽、 ふたに触れさせないでください。電槽やふたに割れがおこり、漏液の原因になる恐れがあります。 ただし、これらがすべてではありませんので、類似品も電槽、ふたに触れさせないでください。 ・接続用ボルトの締付けトルクは各型式に指定範囲がありますので、取扱説明書をご覧ください。 締付けトルク範囲を外れますとスパーク発生、端子破損の原因になる恐れがあります。 ・蓄電池に直接ハンダ付けしないでください。ハンダによって接続すると漏液、火災、爆発の原因になる恐れがあります。 ・蓋上面の排気蓋は開けないでください。これを開けますと、蓄電池性能の低下、寿命劣化および破裂の原因になる恐れがあります。 |
(1)サーマルリードスイッチが添付されている場合は、蓄電池を設置する前に、現品に添付されている取扱説明書を参照して、蓄電池の所定の位置に貼付けてください。
(2)蓄電池の外観に異常のないことを確認したのち、所定の位置(キュービクル、機器など)に設置してください。
(3)接続前に、埋め込みナット部に異物が入っていないことを確認してください。
もし異物あれば蓄電池をショートさせないように注意して、取り除いてください。
(4)蓄電池の接続時、端子部に無理な力が加わらないようにしてください。
(5)蓄電池を複数個別接続する場合は、配列を終えた蓄電池から任意な一つの蓄電池を選び、その一つを除いて各蓄電池間、及び蓄電池正極と充電器(又は負荷の)正極、蓄電池負極と充電器(又は負荷の)負極間を接続してください。
そして誤接続が無いことを確認した後、残していた一つの蓄電池を他の蓄電池と正しく接続してください。なお、接続は充電器がオフになっていることを確認してから行ってください。
(6)接続ボルトの締付けトルクは型式で決められていますのでご購入した蓄電池の取扱説明書でご確認ください。
(7)サーマルリードスイッチが添付されている場合は、添付されている取扱説明書にしたがって、充電器側の温度補正装置とサーマルリードスイッチとを正しく接続してください。
(8)この蓄電池の並列使用数は、3並列までを原則としています。これ以上の並列使用に関してはご相談ください。
並列使用では個々の蓄電池と負荷間の抵抗が等しくなるようにしてください。
(9)蓄電池を多段で使用する場には、上下の温度差ができるだけ小さくなるように、蓄電池の配列、換気をしてください。