産業用蓄電池 使用前準備の注意事項
産業用蓄電池 使用前準備の注意事項
4.使用前の準備
・密閉空間や火気の近くには設置しないでください。これらの場所に設置すると爆発、火災の原因となります。 |
・蓄電池の使用温度範囲は、次のとおりです。この温度範囲以外では、蓄電池の性能や寿命を低下させたり蓄電池の破損、変形の原因になる恐れがあります。 また、充電時周囲温度が低い場合(0℃以下)、充電を終えるまでの時間が長くなります。 放電(機器使用時):-15℃~+40℃ 充電 :-15℃~+40℃ 保存 :-15℃~+40℃ |
(1)蓄電池は水素ガスを放出しますので、収納箱内で使用する時は、必ず収納箱の天井側(上部)と床側(下部)に換気穴を設けて換気を十分に行ってください。
(2)蓄電池温度が高くなりますと寿命が短くなり、また、著しい場合には熱逸走し、蓄電池が破損する恐れがあります。
従って、UPS等組電池で使用される場合、蓄電池温度が高くなりやすいので、蓄電池温度が上がらないように十分な放熱設計を行ってください。
また、サーマルリードスイッチが添付されている場合は必ず蓄電池に貼付け、充電器の温度補正装置と正しく接続し、蓄電池の温度に応じて浮動充電電圧を補正してください。
2.電源接続などの制限・禁止
・蓄電池を充電器を介せずに直接電源コンセントや自動車のシガレットコンセントなどへ接続しないでください。 直接接続すると蓄電池を漏液、火災、爆発させる原因になる恐れがあります。 |
3.使用前の製品の点検
蓄電池をお買い上げ後、初めて使用の場合や長期間使用しなかった場合は必ず補充電してください。
蓄電池は保管中にも徐々に自己放電によって容量を失っています。充電しないと性能が出ない原因になることがあります。
・蓄電池をお買い上げ後、初めて使用する場合に、さびや発熱、その他の異常があるときは、使用しないでお買い上げの販売店にご連絡ください。 異常のあるまま使用すると蓄電池を漏液、火災、爆発させる原因になる恐れがあります。 |
4.補充電
一時保存される場合は、定期的に補充電を行ってください。
補充電のインターバルは、保存によりますので、表2により補充電を実施してください。
表2保存温度と補充電のインターバル
保管温度 | 補充電のインターバル | 補充電方法 |
25℃以下 | 6ヶ月以内 | ※1 ※2 (a)0.25C(A)、2.275V/セルの定電流定電圧充電で2~3日間 (b)0.25C(A)、2.4V/セルの定電流定電圧充電で10~16時間 (c)0.25C(A)の定電流充電で8~10時間 のいづれかの方法で行ってください。 |
30℃以下 | 4ヶ月以内 | |
35℃以下 | 3ヶ月以内 | |
40℃以下 | 2ヶ月以内 |
※1:電流値の「C(A)」は定格容量の値を示します。
定格容量が24Ahの蓄電池の場合0.25C(A)は0.25×24=6.0(A)になります。
※2:12V電池の場合、2.275V×6セル=13.65Vになります。
40℃を超えての保管は寿命に悪い影響がでることがあるため、避けてください。